BLOG:2021/02/03 wed

シングル1枚、たった2曲のみしか残さなかった。とか、アルバム1枚を残して消えた。などなど。そんな風に語られる伝説のミュージシャンやバンドがいる。自分でも、何年もアルバムを出していないミュージシャンを思い浮かべて、「今頃、何してんだろう?」などと考えることはよくあるし。

けれども。こと、事態を極小に縮小して自分に置き換えてみれば、何もしてないわけではないのだ。いろいろあるのです。PPDPはリリースしたけど、カセットコンロスは前作から10年が経とうとしているし、ソロのほうももう15年とかかな。けど、ライブはちょいちょいやってきた。コーヘイQ、チエコ・ビューティ&にゃ~まんず、ハイライフボーイズ、西内徹バンド、中西さんとのマンボエチオピアなどなど、僕が関わっているバンドは、ことごとく録音は残さずともライブはやってきた。

ここのところコロナ禍で、思うように動けていないこともあって色々考えてしまったのだ。ライブを目撃したひとや、ライブの動きを知ってくれてるひと以外にとっては、音源でしか活動を知りえないことを改めて痛感してしまったというわけです。

「カセットコンロス、まだやってるんですか?」「コンロス、むかしよく聴きました!」
全く意図せず、わたしを傷つける屈託のないあの言葉だ。反射的に私は見えないナイフをあなたの胸に突き立てるのです。

なので、「有名アーティスト、空白の数年」とか。録音物や文献のみで語られると、そういうことになるけれども、そうじゃないかも知れないのだなぁ、と。
歴史的な人たちの、データに残っていない色々も想像してみるべきだ。とか。いろいろあったかも知れないのだ。なんもしてなかったかも知れないけど。

音楽は録音メディアが登場する以前は、形には残らなかったのだ。絵や写真と違って、本来は時間と共に過ぎてゆく。とどまらない。その場と、そのときに揺れる空気を共有した人だけが感じることができる。
そんな儚いものなのだなぁ、とロマンチックになりました。美しいでしょう?

そんなこと考えつつ、いやしかしライブやってないとホントに空白になりかねないな。曲を作ります。
そして、ライブやりたいねぇ。観たいねぇ。

そういえば、オル・ダラはどうしているのだろう。元気でいて欲しいですね。いつかまた観たい。