BLOG:2021/08/27 fri

8月と9月のライブは全部なくなった。そしてその先のライブの予定を決めるたびに考えるし、悩む。こんなこと経験したことない。

ただの風邪、ではない。高熱が続いて一週間目くらいが分岐点だという。回復するか、もしくは重篤化するか。自分の免疫力を信じながら、戦々恐々と寝て過ごす一週間。
罹ったら、運が悪けりゃ死んじまうかも知れない。となると、やっぱりやりたいことはできるうちにやっておかねば。最早、食いぶちではなくなってしまったので、シンプルに生き甲斐というか。自分なんてほぼ、音楽とそれにまつわる諸々でしか他人と繋がってないんだから。こうなってくると自分は何をするひとなのか、というようなことを考えはじめて、ある種の焦りが巡ってくる。ライブは悦びなのに。

しかし、ひとが集まると感染が広まるリスクがあるのだ。これはもう大いにある。今夜、自分は大丈夫だったとしても、それは運が良かっただけかも知れない。お店も演者も精一杯の努力をしていても、お客さんを守りきることは難しい状況に来てるのだと思う。相当手強い。
ある意味、自分たちやその場に居合わせたひとは仕方がない(仕方なくないけど)としても、居合わせたひとたちが持ち帰れば、当然家族にも及ぶ可能性があって、中には年配の方など重篤化するひともいるかも知れない。

などなど考えはじめると、あまりにヘヴィなのだ。自分では到底抱え切れないような事態が起こるかも知れない。 そして、明日は自分もそうなるかも知れない。運が悪けりゃ…。というところで、また振り出しに戻るのだ。

ライブを一本決めるたびにこんなことを考えている。お店やってるひとたちもそうだと思う。やるもやらんも、考えて話し合っての結論。悩みながら、皆が一刻も早い終息を心から願っている。

そして、早い終息の為にはロックダウンしかないと思う。短い期間全てを止めて終息させる。もちろん補償は必須だ。生きていかれないもの。

【著者近影】