ジョナス・グワングワの訃報。南アフリカのトロンボーン奏者で、ネルソン・マンデラを擁したアフリカ民族会議、その文化組織であるアマンドラのリーダーも務め、反アパルトヘイトの活動家としても知られた人物。
キャリアの初期には、ダラー・ブランド、ヒュー・マセケラらと共に、ジャズ・エピッスルズというジャズ・バンドで録音を残している。
このあと、それぞれ亡命しながら音楽を通して反アパルトヘイトのメッセージを世界に伝え続けた巨人たち。この三人が最初から繋がっていたことが凄いと思う。

モロにジャズな曲は、ジャズ・メッセンジャーズの影響が大きいように感じるけど、ダラー・ブランド作の曲はすでにブランド的なスピリチュアルな感じで、天才は最初から凄いのですね。

全然関係ないけど、天才は最初から凄いといえば、クリフォード・ブラウンの“I Come From Jamaica”。クリス・パウェルはフィラデルフィアでジャンプ＆ジャイヴとか似非ラテンとかやってたコンボ、つまりは田舎のルイ・ジョーダンみたいな。そんなバンドで初録音を体験するクリフォード、たぶん十代。ソロの出だしから猛烈にカッコイイです。