10年が経ちました。原発、そして自然の恐ろしさに考えを巡らせる一日。忘れないようにしよう。
ずっと、奇妙に、というか気味悪く思っていたことがあって、10年前に地震があったとき我が家は停電してしまって、翌日までテレビも観れなかったから、たぶん地震から数日してのこと。
「車のフロントガラスや窓などに白っぽい花粉のようなものが付着しているという事例が多く報告されていますが、無害ですのでご安心ください」みたいなことをニュースキャスターが言ってて、そんなことわざわざ言うのがなんだか不思議に思ったのだった。たしかに、隣の家のクルマもそんな感じに埃っぽくなっていたのだ。
それからさらに数日していくうちに、原発は爆発したらしいということが徐々に明らかになっていった。あれっきり、あの花粉みたいなもののことを全然テレビでは触れられなかったのがますます奇妙だった。いろいろ知っていくうちに、どうやらタイミング的にも、爆発した原発から風に乗って届いたモノだったのではないか、と。横浜も放射線量すごい高い場所がところどころあったし。
東電も国もテレビも信用ならない。それから少ししてテレビが壊れたのを機に、我が家はテレビを卒業しました。あのキャスターが言った嘘が、テレビをやめるきっかけのひとつになったのだ。